2009年10月20日火曜日

講談のような小説 『泣き虫弱虫諸葛孔明(第1部)』 酒見賢一

記念写真
SIGMA DP2 + AML-1
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 酒見賢一の書いた小説は外れが少ない。これも、優れた小説である。小説、と呼ぶべきかどうか多少の疑問はあるにせよ。

 題名を見ればわかるとおり、基本的に三国志を題材とした小説である。
 しかし、大枠のストーリーは三国志であるが、人物像はいわゆる通常の三国志とはまったく異なる。文体も小説というより、講談のようなエッセイのような、あるいは「あとがき」の延長のような文体である。その語り口を楽しみたい。

 最後に。この本の「あとがき」はなかなか面白いです。内容とは関係ないので、最初に読んでも問題なし。

 
泣き虫弱虫諸葛孔明(第1部)

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