2010年5月20日木曜日

『ティンブクトゥ』(ポール・オースター著)を読んで思ったこと

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 ポール・オースターの『ティンブクトゥ』を読んだ。
 犬の視点で描かれた物語。しかし、犬を犬らしくを擬人化するというより、もしある人間が犬だったら、というような感触。ありがちな物語になりそうなところが、そのおかげで新鮮味を出すことに成功しているように思う。
 エンターテイメントとしても充分に面白い。初期の作品は、自分のような短気な人間にとっては読んでいてじっと我慢しなければならないようなところもあったけれど、特に21世紀に入ってからの作品は、読者を物語に引きつけるための工夫があちこちに施されるようになっている。

ティンブクトゥ

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