2011年8月24日水曜日

「あまり使わないけど欲しいもの」の話

魅惑の夜店
魅惑の夜店 posted by (C)nonkuri
NEX-5 + DT35mm F1.8 SAM SAL35F18


 たぶん、おそらく、世の中の多くの人には「あまり使わないけど欲しいもの」というものがありまして(ありますよね?)、わたしの中でそれにあたるものが万年筆と紙の手帳です。

 「万年筆と紙の手帳ぐらい買って毎日使えばいいのではないか」、という意見もありましょうが、わたしにとって万年筆と紙の手帳の組み合わせには基本的かつ致命的な問題がありまして、それは、わたしがとても字が汚いということ。あらかじめ念のため申し上げますと、「それは"万年筆と紙の手帳"の問題ではなくてお前自身の問題だろう」というツッコミは重々承知しておりますので御遠慮ください。

 で、どれぐらい汚いかというと、カレンダーに書かれた自分の字を眺めているとその予定をすっぽかしたくなるぐらい汚い。Todoリストに書かれた自分の筆跡を見ているうちに仕事のヤル気が失せていくぐらい汚い。
 とにかく手帳を見直すたびに陰々滅々憂鬱至極な気分になるぐらい汚いのです。

 そういうわけで、自分の字を見なくてすむPDAというのは昔からいろいろ買いました。
 Palm各種、カシオのカシオペアやカレイドなどなど、幾多のPDAを買いました。
 しかし、どれも実用上満足できず単なる玩具で終わり、結局、予定表兼Todoリスト兼メモ帳としてフランクリン・プランナーを使いづけていました。

 その状況が変化したのはつい2、3年程前の話。Googleカレンダー、Remember The Milk、E-Monsterの組み合わせでようやく実用上問題なくなり、最近はE-MonsterをPocket Wifi + iPod Touchに置き換えてさらに快適な予定とタスク管理をしているわけです。たいした予定や仕事があるわけではありませんが。

 話がそれました。
 というわけで紙の手帳を使わなくなって久しいのですが、万年筆と手帳という組み合わせには相変わらず憧れ続けております。
 どこにその魅力があるのか?

 (1)万年筆で紙に字を書くときのその感触
 (2)たまたま魅力的な字を書けたときの嬉しさ
 (3)どこでも好きなところに好きなものを書けるという自由

 なんて、ことなのじゃないかと思うのですが、まぁ、自分でもよく分かりません。
 欲しいものは欲しいのです。
 じっと我慢していますが。


2 件のコメント:

shin さんのコメント...

僕も字はうまくありません。特にボールペンだと書きながらリアルタイムに気分が悪くなります。
でも万年筆だとなぜだか字が上手になったような気がして書くのが楽しい。
インクの濃淡や滲みがとても味わい深いです。
試し書き出来るお店でいろんな万年筆の書き味を比べてみてはどうでしょう。

のんくり さんのコメント...

わたしも字を書くなら万年筆が一番好きです。
とても時間を掛けてゆっくりと書くのなら我慢できる字を書けなくもないので、気に入った文章を書き写していたりしていました。
専門店でいろいろ試すのは楽しいですよね。フルハルターさんでペリカンのM1000を研いでもらうのが夢です。宝くじでも当たらないと難しいですけど。