2018年5月13日日曜日

Android用のMPDクライアントとUPnPコントローラーの比較

赤バラ
α6500 & Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA SEL24F18Z

 Tinker BoardやRaspberry PiにVolumioをインストールして音楽再生をすることのメリットのひとつに、手持ちのスマートフォンでコントロールできることがあります。

 音楽再生に特化したOSのVolumioでは、内部的にはMPD(Music Player Daemon)が組み込まれています。
 またVolumioにはWEBブラウザから操作できるMPDクライアントアプリも組み込まれていて、これを通じて自身のMPDをコントロールできるわけですが、スマートフォンやPCなどから別のMPDクライアントを使ってVolumioのMPDをコントロールすることも可能です。

 また、VolumioはUPnPにも対応していてレンダラーとして機能しますので、UPnP対応のコントローラーアプリを使って利用することも可能です。

 というわけで、Androidで使えるMPDクライアントやUPnPコントローラを使用した範囲で簡単にまとめてみました。

アプリ名 種類 複数サーバー対応 メターデータ表示 検索 価格
Volumio MPD ブラウザから使えば無料(120円のアプリもあり)
MPD Remote MPD × 無料
MPDroid MPD × 無料
M.A.L.P. MPD × 無料
Mupeace MPD × × 無料
BubbleUPnP UPnP 359円(無料の機能制限版あり)
アプリ名 一言コメント おすすめ度
Volumio 再生中の音源のファイル形式、ビットレート、ビット深度、サンプリング周波数が表示される。YoutubeやWEBラジオの再生ができる。アルバム一覧表示に難あり。
MPD Remote 画面のアイコンの意味が判りづらいが、慣れれば使いやすい。動作がきびきびしているのも◎。メタデータが表示されれば完璧。
MPDroid 検索結果が見やすいのが◎。複数サーバーへの切り替えができないのと、アルバム一覧がリスト形式にできないのが難点。再生中音源のメタデータの表示専用として使用中。
M.A.L.P. 動作はきびきびしているが、アルバム一覧表示に難あり。
Mupeace 悪くはないが、あえて使う理由がない。検索表示は見やすいが複数サーバーへの切り替えとメタデータの表示ができれば。
BubbleUPnP ユーザーインターフェースが使いやすいのとメタデータ表示はファイル名までわかる(ただしM4AやDSFの表示がおかしいのが減点)。再生キューへの登録が遅いのが難点。UPnPなので、サーバー側で対応していればWEBラジオの再生も可能(SynologyなどのNASでは対応している)。

Volumio

良いところ
  • 再生中の音源のファイル形式、ビットレート、ビット深度、サンプリング周波数が表示される。
  • Youtubeの音源が再生できる。
  • Webラジオが再生できる。
悪いところ
  • アルバム一覧で、一つのアルバムが複数表示される(一つのアルバムにアーティスト名が複数ある場合?)。
  • 検索が遅い。
  • 他のアプリで再生した音源の再生表示がVolumioの最後の再生した音源のままで更新されない。

MPD Remote

良いところ
  • 動作が機敏かつ安定している。
悪いところ
  • 再生中の音源のファイル形式、ビットレート、ビット深度、サンプリング周波数が表示されない。
  • アイコンの意味が分かりづらく、操作方法が独特。ただし慣れれば使いやすい。

MPDroid

良いところ
  • 再生中の音源のファイル形式、ビットレート、ビット深度、サンプリング周波数が表示される。
  • 検索結果が見やすい。アーティスト名の検索結果、アルバム名の検索結果、個々の曲名の検索結果がタブ分けして表示される。
  • 動作が機敏かつ安定している。
悪いところ
  • アルバム一覧がリスト形式で表示できなく一覧性が低い。アーティストとかはリスト形式で表示できるのにね。
  • 一つのMPDしか操作できない(複数サーバーの切り替えができない)

M.A.L.P.

良いところ
  • 動作が機敏かつ安定している。
悪いところ
  • アルバム一覧で、一つのアルバムが複数表示される(一つのアルバムにアーティスト名が複数ある場合?)。
  • 検索結果も上記と同様の症状が出る。
  • 再生中の音源のファイル形式、ビットレート、ビット深度、サンプリング周波数が表示されない。

Mupeace

良いところ
  • 動作が機敏かつ安定している。
  • 検索結果が見やすい。
悪いところ
  • 再生中の音源のファイル形式、ビットレート、ビット深度、サンプリング周波数が表示されない。
  • 一つのMPDしか操作できない(複数サーバーの切り替えができない)

BubbleUPnP

良いところ
  • 再生中の音源のファイル形式、ビットレート、ビット深度、サンプリング周波数が表示される(アップルロスレス形式とかもなぜかMP3と表示される)。
  • その他のメタデータの表示もきちんとしている。
  • UPnPなので、サーバー側で対応していればWEBラジオの再生も可能(SynologyなどのNASでは対応している)

    悪いところ
  • キューへの登録が遅い。

 こうしてみると、完璧なアプリってないですね。
 MPD Remoteが再生中の音源のメタデータ(ファイル形式、ビット深度、サンプリング周波数など)が表示されるようになれば、個人的にはほぼ完璧なのですが。

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