2025年7月19日土曜日

Google の Flow(AI映像制作ツール) を試してみる

 Google Flowは、Google DeepMindが開発した映像クリエイター向けのAI映像制作ツールです。2025年5月に発表されました。

 主な特徴とできることは以下の通りです。

  • AIによる映像生成: テキストや画像を入力するだけで、物語のワンシーンのような映像を自動で作成。カメラの動き、視点、アングルなども任意に設定可能。
  • 一貫性のあるストーリー構築: 新しいシーンをゼロから作成するのではなく、既存の要素を継続させる形で物語の展開を構築するため、連続性のあるナラティブを容易に形成。
  • AIモデルの統合: Googleの最新の動画生成AI「Veo」(Veo2, Veo3)、画像生成AI「Imagen」、そして大規模言語モデル「Gemini」を統合し、これらの強力なAI基盤を活かして高品質な映像を生成。
  • 音声の生成: 映像だけでなく、効果音やバックグラウンドノイズ、場合によっては音声もプロンプトに含めて生成(モデルによる)。
  • Flow TV: ユーザーがVeoで作成したクリップやチャンネル、コンテンツを共有するための機能で、他のユーザーの手法を学習するためのもの。
  • 編集機能: 生成された映像に軽微な修正や演出を追加することも可能。
  • アセット管理: 素材やプロンプトを管理・整理する機能を備える。

 ありがたいことに、Google AI Proプラン(月額2,900円)でも、毎月1,000クレジットが付与されて、Flow を使うことができます。

 というわけで、制作したのが上の動画です。

 ChatGPT でイメージ画像を作成し、それを元に Google Flow で動画化しました。月1,000クレジットしかないので、今回は1回10クレジットで作成できる Veo2 Fast を使って作成しています。プロンプトは英語しか受け付けないようなので、Gemini で英語に翻訳しながら指示を出しています。
 何度も試してうまくできたクリップを選んで DaVinci Resolve で編集し、BGM をつけました。

 これは実に楽しいですね。時間が溶けていく。

2025年7月13日日曜日

Windows と iPad・iPhone で Obsidian データを同期する

 Obsidian での複数端末の同期は基本的に「Remotely Save」というプラグインを使って、DropBox 経由で行っています。

 最初は OneDrive を使ってやってみたのですが、なぜか同期が遅いので、DropBox に変更しました。ほぼテキストだけなので、無料版でも十分かと思っています。

 なお、iPad と iPhone 間に関しては iCloud にデータを保存しているので、こちらを経由しても行われているかと思います。どちらが優先されるのかはよくわかりません。

 iPhone と iPad は iCloud で Vault を共有することになるので、設定も共有することになるのかな。

 図解するとこんな感じです。

 同期するだけだったら Windows PC にも Windows 用の iCloud ドライブを入れて同期するのが簡単なのでしょうけど、今回の主眼はデータを Google ドライブに集めて最終的に Gemini から扱えるようにするというところにあるので、このような形になっています。

 なお、今回の図は、Obsidian のプラグイン「Excalidraw」を使って作成してみました。

 手書き風の図を簡単に描けるので便利です。

Obsidian が 生成AI と相性が良いのではないかと思い導入してみた

Obsidian とは

 Obsidian は、Markdown形式で保存・管理するノートアプリです。
 単なるノートアプリにとどまらず、情報を整理し関連付けるための多彩な機能を備えています。思考のネットワークをデジタル上で再現するかのように、アイデアや情報を自由につなぎ合わせる機能を持っていることが特徴です。
 ノート内に [[別のノート名]] という形式で記述するだけで、ノート間にリンクを簡単に作成できます。これを「双方向リンク」と呼び、あるノートからどのノートにリンクしているか(アウトゴーイングリンク)と、どのノートからリンクされているか(バックリンク)の両方が自動で表示されます。
 また、ノート間の繋がりを、点(ノート)と線(リンク)で表現したインタラクティブなグラフで可視化できます。これにより、個々の情報が全体の中でどのように関連しているかを直感的に把握でき、新たな発見やアイデアの創出を助けることができるようになっています。

導入したきっかけ

 今後、Gemini を通じて作業する際に、Googleドライブにデータを集めておけば色々と捗りそうなので、どのように実現するかを考えていました。
 その中で、Markdown形式のテキストファイルを作成・管理するためのソフトウェアを調べていくうちに、Obsidianが良さそうに思えてきました。

 自分が最低限必要な機能は次のとおりです。

  1. Markdown形式のテキストファイルの作成とファイル管理機能がある。
  2. Windowsに加え、iPhoneとiPad のアプリがあり、作成データの同期が可能である。
  3. データはGoogleドライブに保存する。

 調べたところ、Obsidian ならば同期用プラグインを導入することで実現できそうで、加えて外観等のカスタマイズ性も高く、便利そうなプラグインも色々あるので導入に踏み切りました。

生成AIとの相性

 Obsidian と生成AIはかなり相性が良いのではないかと思っています。
 まず、生成AIと連携する各種プラグインがあります。

  • Copilot: ChatGPT風のサイドパネルUIを提供し、Vault(データの保管場所)全体をコンテキストに要約・翻訳・質問応答を実行。会話履歴のノート保存機能も備えた多機能AIアシスタントプラグイン。
  • Smart Composer: Vault内の指定ファイル・フォルダやウェブサイト、画像、YouTubeのトランスクリプトをコンテキストとしてAIチャットを行い、AI提案をワンクリックで文書に適用可能。Model Context Protocol(MCP)対応で外部LLM連携もできる高機能執筆支援プラグイン。
  • Smart Connections: Vault内の関連ノートを自動検索し、Connections view に即座に提示。さらに Smart Chat 機能でノートとの対話も可能。
  • AI Research Assistant: プロンプトエンジニアリングと研究支援に特化したプラグイン。AIとのやり取りを会話メモリとして保存・編集し、モデル間比較やメッセージタグ付けが可能。
  • Text Generator: テキスト生成プラグイン。フレキシブルなプロンプトテンプレートとエンジンで、アイデア出し、タイトル生成、要約、アウトライン、段落挿入など多彩な文章生成を実現。

 また、ちょっと考えただけでも以下のようなことができそうです。

  • Templaterでプロンプト作成を自動化
      - 「Templater」プラグインを使い、変数埋め込みや日付・ファイル名の自動生成を組み合わせたプロンプトテンプレートを作成する。
  • Dataview/MetaEditと組み合わせたデータ駆動型プロンプト
      - 「Dataview」プラグインでノート内のタグやフィールドを一覧化し、その結果をプロンプトに埋め込むことで動的に変化する情報を生成AIに渡す。
  • ワークフローの自動化
      - コマンドパレットやホットキー設定で「選択テキスト→AI要約で新規ノート作成→AIによる構成案生成」といった一連の流れを実行できるようにする。