ヴォネガット復刊

秋の小人 posted by (C)のんくり　EOS Kiss X2　＋　SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM


　いつのまにか、絶版になっていた早川文庫のカード・ヴォネガット作品のいくつかが復刊している。おかげで買いそびれていた『スラップスティック』と『モンキーハウスへようこそ２』を購入できた（おまけに白水Ｕブックス版を持っている『母なる夜』まで買ってしまった）。早川で出版されたものがすべて復刊することを期待している。

　ヴォネガットが亡くなったのが今年の４月。
　今回の復刊は人々の要望が多かったためだと思うが、死を契機に再評価されるようになったのだろうか。あるいは、現在の世相がヴォネガットの絶望と希望が入り混じった文章にあっているのかもしれない。

　一度読んだ本を読み返すことはあまりないのだが、ヴォネガット作品のいくつかは例外的に何度か読み直している。短編はあまり好きではないが、長編はどれもよい。突き放すようでいて見捨てない、そんな印象がある。