
SIGMA DP2 Merrill
子ども用の本を探しに図書館で、『ガブガブの本』という本を発見。
漢字にふりがなが振っていないのでうちの子どもにはまだ読めないのですが、思わず自分のために借りてきてしまいました。
名前を読めば察しがつく方も多いと思いますが、『ドリトル先生』シリーズに出てくるブタのガブガブについての本です。現代風にいうならば、ドリトル先生シリーズのスピンオフ作品という位置づけになるのでしょうか。
ブタのガブガブが暖炉の前でジップ、白ねずみ、ポリネシア、チーチー、チープサイド、ダブダブなどに囲まれて語る食べ物についての話を、トミー・スタビンズが聞き書きしたという体裁になっています。
ちなみに、この作品の翻訳者は井伏鱒二ではなくて、南條竹則さんの翻訳。出版社も岩波書店ではなく国書刊行会です。
とはいっても、固有名詞のたぐいは「オランダボウフウ」も含め井伏訳を踏襲しているので違和感はありません。
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ところで。
ドリトル先生シリーズって、新訳が出たのですね。
角川つばさ文庫から河合祥一郎さんの訳だそうです。
書店でちらっとみた感じでは、こちらの翻訳は井伏訳よりも子ども向け風。言葉もあまり難しい言葉はつかっていなようです。こちらの方が原作に忠実なのかもしれないですが、井伏訳に慣れた身としては、自分の子どもには井伏訳を薦めたいですね。子どもだからって子ども用の語彙に合わせる必要はなく、少し難し言葉を使ったほうが雰囲気が出て良いように思いますし。
また、イラストも「これはどうかな?」って雰囲気ですし。なんだか現代風というか、原作とかけ離れて可愛くなってしまっているのが気になります。
こちらは井伏訳の岩波少年文庫のセット。
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こちらが新訳。
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