2018年7月22日日曜日

Raspberry Pi + msBerryDAC + symphonic-mpd でネットワークオーディオを愉しむ

後ろ姿
α6500 & SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Art

 前にも書きましたが(「Tinker Board と Volumio と USB-DAC でネットワークオーディオを愉しむ(その1)」)、私の現在のメインの音楽再生環境は Tinker Board + iFi micro iDAC2 で組んでいます。

 とはいえ、世間の情報は Raspberry Pi + i2S DAC の方が圧倒的に多く、加えて最近 symphonic-mpd という面白い(尖った)ディストリビューションが登場(復活)しておりまして、これは自分でも試してみるべきだな、ということで、新たに環境構築してみました。

 以前から Raspberry Pi3 Model B は持っていたので、i2S DAC を何にしようか迷った末に、音質に定評があり、導入が難しくなく(はんだ付け不要な完成品)、価格も程々な「msBerryDAC」を選択してみました。もう少し予算があれば、「Terra-Berry DAC2+」も良さそうだったのですけどね。
 i2S DAC は様々なものが出ていますが、DACチップが同じでも設計や使用部品によってまったく音質が異なりますので、定評があるものを選んだ方が間違いがなさそうです。
 なお、msBerryDAC はアウトプットが 3.5mm 4極 のラインアウトとなります(3.5mm 3極のケーブルも使えます)。オーディオ側が RCA 入力の場合は、対応したケーブルが必要となります。

 symphonic-mpd は 低レイテンシーを追求して音質向上を目指したディストリビューションだそうです。i2S DAC 専用で、USB-DAC は使えません(そもそもUSBポートへの電源供給を停止します)。
 主な特徴は、

1.Real-Time Kernelを採用
2.Kernel, mpd, AirPlay, alsa-lib, libFLACをラズパイ3向けの最適化オプションでビルド
3.mpd, AirPlay, Spotify Connect, alsa-libへの独自パッチ適用
4.mpd, AirPlay, Spotify Connectの各スレッドにリアルタイム優先度と実行CPUを指定
5.mpd, AirPlay, Spotify Connectの排他実行(不要プロセス停止とNASアンマウントの自動化)
6.CPUのオーバークロック(放熱対策の状況に依り要調整)
7.GPUのアンダークロック
8.カーネルスレッドによる割り込みの抑止・カーネルパラメータのチューニング(OS jitter対策)
9.CPU Affinity設定
10.ALSAバッファのチューニング
11.NASマウント設定のチューニング
12.HDMI、Wifi、Bluetoothの停止(消費電力低下・ノイズ抑止・電圧安定化)
13.USBポートへのバスパワー供給停止(消費電力低下・電圧安定化)
14.LED消灯
15.Web UIとしてympdを採用(超軽量・低負荷なWebサーバ)
16.MPDとWeb UI間の通信にはUnix Domain Socketを使用し、TCP6600ポートでの待ち受けを停止

とのこと。尖ってますね。

 まだそれほど聴けていませんが、音質はなかなかのもの。
 そのうち、Tinker Board + micro iDAC2 とじっくり聴き比べてみようと思います。
 Volumio2 と同様にこちらも AirPlay が使えますので、Amazon の Prime Music の送信先としても良さそうです。

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