2011年2月16日水曜日

雪の日に思う

雪のかけら
雪のかけら posted by (C)nonkuri EOS Kiss X2 + EF100mm F2.8Lマクロ IS USM


 三好達治さんの作品に『雪』という詩があります。

 太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ。
 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
 
 たぶん誰もが一回ぐらいは聞いたことがあるんじゃないかと思います。

 言葉の意味とリズムが、複層的に世界を織りなしていること。
 それが、この詩の素晴らしさなのでしょうね。
 なんていうと簡単ですが、実際にこういう言葉を生み出せるというのは、とても凄いことです。

 雪とは関係ありませんが、草野心平さんの『河童と蛙』の冒頭も印象的です。

 るんるん るるんぶ
 るるんぶ るるん
 つんつん つるんぶ
 つるんぶ つるん

 こちらは音とリズムの楽しさ。

 両方とも国語の教科書で読んだものです。
 今にして思えば、国語の教科書って、アンソロジーとしてよくできているような気がします。
 なんといっても無料ですしね。
 
 

2 件のコメント:

shin さんのコメント...

小さな写真なのにイメージを喚起する力の強いです。いいですね!

のんくり さんのコメント...

ありがとうございます。雪ってほんとに美しいですね。