2012年12月19日水曜日
電子書籍の物足りなさ
NEX-5 + 135mm F2.8 [T4.5] STF SAL135F28
電子書籍というのは、持ち運びが楽で、置く場所に困らず、価格も安い、ということで、合理的といえば合理的なのですが、何か物足りなさを感じます。
で、何が物足りないのかつらつらと考えていたのですが、これは文字通りの意味でモノが足りないということではないかと思うわけなのです。
電子書籍で手に入れられるのは情報であってモノではない。
物足りなさは、モノを所有するという喜びに欠ける、という点なのではないかということです。
美しい装丁であったり、ずっしりとした重みであったり、紙やインクの匂いであったり、場合によっては著者のサインだったり、紙の本にはモノとしての存在感があります。
電子書籍にはそういったものがまったくありません。
さらにいうならば、なんといいましょうか、「かけがえのなさ」、というのがないんですよね。
唯一無二でない。
今ここで手に入れなければ二度と手に入れられないかもしれない、という不安もありませんが(実際には電子書籍でも手に入れなくなるような事態があるのかもしれないですが)、その反面、今手元にあるこの本の希少性もない。
それはいいことなのかもしれませんが、やっぱりどこか寂しさもあるのです。
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