2014年2月3日月曜日

精神的排泄行為に関する一考察

The morningsun, Tokyo Sky Tree and Shinkansen
SIGMA DP2 Merrill


 日頃の各種のストレスが心の中に多くのゴミを作り出している。
 だから、体が不要物を排泄するように、精神もときどき不要物を排泄する必要がある。

 体の方の排泄は催し方が明示的であり、現代の日本人の大多数はトイレに行って済ませる。
 精神的な排泄はそういういわけではない。たぶん、日々の生活の中で、心のゴミを作りつつも併せて少しずつ排泄しているのだろうと思う。
 でも、このストレスの多い世の中では、生産と排泄のバランスが崩れてくる。生産に排泄が追いつかなくなる。
 だから、ときどき精神的廃棄物についても、明示的に排泄してやる必要がある。
 排泄が足りないと、イライラして思考がうまく働かなくなるし、怒りっぽくもなる。ひどくなると動きが鈍くなり思考が堂々巡りを始めたりする。

 明示的排泄のやり方は人によっていろいろだと思うのだけれど、私の場合は、ただ頭に浮かんだことをひたすら手で書いていくというやり方が合っていた。
 万年筆を使い、脳裏に思い浮かんだことをひたすらノートに書き込んでいく。内容は問わない。表現が適切かどうかとかも考えない。とにかく思いついたことをひたすら書いていく。
 走り書きでいい。後から読めなくてもいい。意味が通じていなくてもいい。
 もういいや、と思えるところまでひたすら続ける。私の場合はだいたい20分~30分程度。
 そうすると、とてもすっきりする。
 どうしてなのか、理由はよくわからない。
 迷っていたことが整理されるわけではないし、もちろん解決方法が出てくるわけでもない。
 それでもなぜかすっきりする。

 これをするときには、丁寧な準備が必要である。
 まず、他人に邪魔されない場所と時間を確保すること。話しかけられたりするとうまくいかない。携帯電話も切っておく。
 それから、書きやすいペンと紙を用意すること。とにかく量を書くので、長時間書いても手が疲れにくいものがいい。
 個人的には、ペリカンのM800スーベレーン万年筆とA5のツバメノートが一番ぴったりくる。万年筆はきちんとインクが入っているか確認しておく。途中でインクが切れたりすると凄くストレスが溜まるから。ノートはツバメノートぐらいの厚さが丁度いいと思う。あまり厚いと書きづらい。


 

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