2014年2月18日火曜日

納得感について考える

Nirvana
NEX-6 & E 50mm F1.8 OSS SEL50F18


 三方一両損って話がありますよね。
 実話かどうかは知りませんが、たぶん創作だとは思いますが、江戸時代の南町奉行だった大岡越前守のお裁きの逸話。
 知らない人のために念の為に書いておきますと、だいたいつぎのようなお話です。

 左官屋のAさんが三両入った財布を拾う。
 落とし主が大工のBさんと判ったので、AさんはBさんに届けてあげる。
 ところがBさんは落としたお金はもう自分のものでないからと受け取らず、Aさんのものだと言う。
 一方Aさんにも意地があり、Bさんに金を受け取らせようと喧嘩になる。
 ということで、大岡越前守に訴え出るわけですね。
 お白州にでた両人はそれぞれの言い分を述べて金はいらないと言い張った。
 そこで越前守は考えた末にこういうことにした。自分で一両出して「それぞれ二両ずつを褒美としてつかわす。2人とも三両懐に入るところを二両となったのだから一両の損。奉行も一両出したのだから一両の損。三方一両損なり」ってことでAさんBさんとも納得する。

 でもまぁ、よくよく考えてみると、AさんBさんは本来自分の懐に入らないはずの二両を手に入れられたけど、お奉行だけは身銭を切って一両出したわけで、損をしたのはお奉行だけなような気もします。

 このお話から引き出すべき教訓は何か?
(1)物事を考えるときは視点を変えて見ることが大切である。
(2)理屈はともかく、「まぁ、それならいいか」的な納得感が大切。

 さて、どちらでしょね?


 

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