2015年11月27日金曜日

SAPIXの入室テストの感想と対策など

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Ricoh GR

 SAPIXの入室テストを受けさせてみました。11月に行われた新4年(現3年)の第1回入室テストです。中学受験をすると決めたわけでも通わせると決めたわけでもないのですが、お試しでとりあえず。
 テスト科目は国語と算数。各40分ずつです。テストのあとに算数の体験授業が20~30分ありましてこの授業は楽しかったようです。「まぁ、今までも体験まではなんでも楽しかったんだよね」と穿ったことも言っておりましたが。成長したものだ。

 各150点満点で計300点のテストで、今回の入室基準は2科目合計で95点。入室するだけなら、この時期ならさほど難易度は高くなさそうです。この記事の執筆中では偏差値や順位はまだ出ていませんが(採点した解答用紙は既にオンラインで見られます)、どれぐらいの数字となるやら。

 さて。
 問題が難しいという噂は聞いていましたが、国語も算数も難易度が高いですね。特に算数はこれを最後まで終わらせることができる小学3年生がどれだけいるのでしょうか?
 以下、簡単に今回の問題についての感想と入室テストの対策についてです。今後受けられる方の参考になれば。

 国語は、大問が2つ。
 大問1は漢字の読み書きで、読みが3問、書き取りが7問の計10問。
 大問2は長文読解。語句の説明も含めB4サイズの問題用紙3枚分ぐらいある長文でした。設問数は12。書抜きが1問、記述が2問、選択問題が9問。
 記述問題の難易度はかなり高いですね。問題文の著者の意図というよりも設問者の意図を読めないと模範解答のような解答は難しいのではないでしょうか。選択問題も大人でも迷うというか、本当にこれが正しい考え方とは限らないけれど他の選択肢との比較考慮の中でこれを選んでいくしかないというような問題が多いですね。書き抜きは問題文に示された場所と書き抜く場所がかなり離れているのでそれなりの難易度ですが、書き抜く文字数が限定なので最後までしっかり読めればできるでしょう。
 選択問題は選択肢と問題文を比較して消去法で回答できるようになっているといいですね。さらに高得点を目指すには高配点の記述問題(2問で36点)で得点していく必要がありますが、そのやり方を学ぶために塾に通わせるわけで、あらかじめ学ぶのは本末転倒な気もします。あえていうなら、『啓明舎が紡ぐ小学国語 読解の基礎』などで記述の練習をしておくぐらいでしょうか。

 算数は、大問が5つ。
 大問1は計算問題で小問が8つ。すべて整数の加減乗除でできるものですが、時間、重さ、長さの単位を含むものと、いわゆる□を使った式から□を計算するものが含まれています。
 大問2は短めの文章題が5つ、図形が1つ、掛け算の覆面算が1つ。『最レベ』シリーズなどに見られるようなベーシックな問題形式ですが、大問5までを40分で終わらせるためにはここを相当のスピードで終わらせないといけなさそうです。
 大問3~5は『きらめき算数脳』のような問題ですね。大問3は条件がわかりやすいですが、大問4と5は問題を読んで条件を把握するだけでも小学3年生にはかなり大変そう。
 ちなみにうちの子は大問4と5はほとんど手付かず。4を考えているうちに時間が尽きたと言っていましたが、問題用紙の書き込みを見る限りでは大問2と大問3でのスピードアップも必要だと思われます。

○追記
 成績表が返ってきました。想定平均点が168点(「想定」となっているのはどうしてでしょうね?)。入室基準点の2科目95点は偏差値でいうと30~35ぐらいのようですので、やはり入室するだけならこの時期なら学校の勉強だけで充分ですね。上位クラスに入ろうとするなら、ある程度の対策をしておいた方が良さそうですが。

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