Blenderなどで使用するため、Huionのペンタブレット「Inspiroy Dail 2」を購入しました。
いわゆる板タブというやつです。この製品はBluetooth(5.0)でも有線(USB-C)でも使えるタイプで、コードが邪魔なので私はBluetoothで使っています。
このペンタブレットの特徴として、左側にボタン6つのほかにダイヤルが上下に2つついていることが挙げられます。マウスのホイール操作のようなことをこのダイヤルでできるようになってるわけですね。
Blenderはマウスホイールをそれなりに使うソフトウェアでして(Blender以外のソフトウェアでもよく使いますが)、ビューポートのドリーのほか、プロポーショナル変形の影響範囲の設定やループカット・ベベルでの分割数の調整などをマウスホイールの回転で簡単に調整できるようになっています。
こうした調整は普通のタブレットだといちいちマウスに持ち替える必要がありますが、ペンタブレット自体にダイヤルがついていると左手でくりくり回してやるだけなので少し便利なのです。ホイールのついた左手デバイスがあれば、それで済むことではありますが。
なお、Blenderではダイヤルが1つあれば十分ですが、2つあるとお絵描き系のソフトではさらに便利です。ペンサイズの変更と画面の拡大縮小はお絵描きのときによく使う2大機能なのでそれぞれに割り当てられます。なお、[Inspiroy Dail 2はダイヤルクリックで機能を切り替えらますが、まぁ、ダイヤルが2つあると切り替えることはないかな。
ドライバーの方もソフトウェアごとにダイヤルやボタンの割り当ては切り替えられますし、必要な機能は揃っているかと思います。
ちなみにペン先はフェルタイプがおすすめ。程よい摩擦で、特にお描きソフトウェアを使うときにいい感じです。
このInspiroy Dail 2は普通のペンタブレットとしてもよくできていますし、価格もお手頃なのでおすすめですが、もっと多機能なものもありますしBluetooth接続にこだわらなければ安価なものもいろいろあるので(ホイールがついているのもあります)、探してみてください。ワコム一択だった時代と比べると良い時代になりました。
例えば、同じHuionで左手デバイスとペンタブレットが合体した「Inspiroy Keydial KD200」なんていうのもあります。ペンタブレットの左側に左手担当相当のキーボードとダイヤルが搭載された機種で、一瞬これにしようか迷いましたがすでに左手デバイス(Razer Tartarus Pro)を持っているのでやめました。
なお、Blenderに限らず3D系のソフトウェアは3ボタンマウスを前提にしているものがほとんどなので、ペンのボタンは2つあるものを選んだ方がいいです。ペンのボタンにマウスの中クリックと右クリックに割り当てると操作がスムーズになります。
ところで。
そもそもなぜBlenderをマウスではなくてペンタブレットで使うのか、ということなのですが、メリットをざっくり箇条書きにしますと、
- そもそもスカルプトはマウスでは無理
- 頂点等の選択や移動がマウスより速く正確
- クリックよりペンタップの方が指(腱)の負担が少ない
なんてところがあるでしょうか。特にマウスの中ボタン(ホイール)のクリックは重めなので、結構腱に負担がくるのですよね。
もちろん、それなりにサイズがあるのでで使わないときは邪魔、というデメリットもありますが、まぁ、それは諦めて置き場所を確保しましょう、ということで。
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