2025年3月1日土曜日

Huion の液晶ペンタブレット「Kamvas Pro 19」の感想と設定のポイント

American Shorthair
α6700 & VILTROX 75mm F1.2 E

 Huion の液晶ペンタブレット、「Kamvas Pro 19」を購入しました。
 18.4インチで4K表示、マルチタッチ対応という液タブです。Huiion製品の中ではハイスペックなモデルですが、今は、Amazon のスマイルセールでかなり割引されているので、かなりお買い得になっています。
 使いやすいサイズ(自分の作業スペースとの兼ね合い)、4K、マルチタッチ、コストパフォーマンスの良さ、が購入の決め手となりました。
 似たようなスペックでXPPENの「Artist Pro 19 (Gen2) 4K」もあり、こちらの方が若干安めなのですが、こちらはマルチタッチには対応していません。
 Kamvas Pro 19 は iPad 同様にタッチ操作で画面の拡大縮小・回転や取り消し・やり直しなどができるのが魅力的。

 一応、参考にスペック的なことを書いておきます。
 筆圧感知は16,384レベル。
 色域カバー率(公式サイトだと「色域ボリューム」という表現になっています)は、sRGB 99%、Adobe RGB 96%、DCI-P3 98% となかなかのものです。なお、初期状態ではsRGBモードになっています。
 上面には電源ボタンとタッチの有効/無効の切り替えボタンがあり、背面にはVESAマウントと内蔵スタンドがあります。USB-C等の入力端子は右側です。
 ディスプレイはアンチグレアでフルラミネーションとなっています。カラーキャリブレーションレポートが添付されているので、表示も調整されて出荷されているようです。

 付属品は豊富です。
 ペンが標準ペンとスリムペンの二種類、ペンスタンドを兼ねたペンケース、標準ペン先とフェルトペン先が5本ずつ、ケーブルが3種類(3-In-2、ディスプレイ接続用のUSB-Cケーブル、電源用のUSB-Cケーブル)、PD電源アダプター、手袋(タッチ誤動作防止用)、クリーニングクロス、左手デバイスの Keydial miniといった具合です。左手デバイスみたいにそれなりの価格がするものが付属してくるのが吃驚です。TourBox があるので使わないけれど。

 まだ、それほど使えていないですが、書き味については、普段は iPad メインとの自分としては特段不満はない、というよりずっと描きやすいです。
 ペンとディスプレイが触れているときの摩擦感が程良く、筆圧感知の精度といいますか、最小から最大までの筆圧の出方が自然なのがいいですね。
 18.4インチサイズで4Kなので、ドット感がなく表示がとても綺麗なのもいいですね。

 最後に自分が引っ掛かった設定のポイントを幾つか記載しておきます。Windows 11 前提です。
 まず、デュアルディスプレイで使う場合(メインディスプレイが別にあって液タブをセカンドディスプレイとして使う場合)の設定のポイントをいくつか記載しておきます。
 液タブ側がセカンドディスプレイになっている場合、初期状態だとタブレットの領域がメインディスプレイ側になっているので、Huion Tablet の設定ソフトウェアから「ペンディスプレイ」の「作業領域」で液タブ側の画面を選択する必要があります。
 同様にマルチタッチも初期設定だとメインディスプレイ側が反応するのですが、これについてはOS側で設定する必要があります。
 コントロールパネルを開いてから「ハードウェアとサウンド」→「タブレットPC設定」→「構成」→「セットアップ」→「タッチ入力」と進んで画面の指示通りにタッチ操作をするモニタを選びます。

 なお、標準の設定のままだと、Clip Studio Paint の三本指タッチが機能しませんので、OS側の「3本指と4本指のタッチジェスチャ」をオフにする必要があります。
 Windows の「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「タッチ」と進んで、「3本指と4本指のタッチジェスチャ」をオフにします。

 おまけとして、左側に接続コードを持ってきたい場合の設定についても書いておきます。
 Kamvas Pro 19 は USB-C 等入力端子が右側にあるのですが、私の場合、PC の置き場所の都合で、左側に出したいので、上下ひっくり返して使っています。
 まず、Windows の「設定」から「システム」→「ディスプレイ」を開いて、液タブ側のディスプレイを選択し、「画面の向き」を「横(反対向き)」を選択します。
 次に、Huion Tablet の設定ソフトウェアから「ペンディスプレイ」の「回転設定」を「180°」を選択します。
 上下ひっくり返して使う場合の難点としては、全面のロゴがひっくり返るのと、背面の内蔵スタンドが使えないところでしょうか。

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