2010年7月8日木曜日

写真についてつらつらと考える

スケッチ
スケッチ posted by (C)nonkuri EOS Kiss X2 + EF 70-200mm F4L IS


 写真は現実の一部を切り取る行為である。
 そして、切り取った瞬間に、それは現実ではなくなり、撮り手の個人的心情が含まれ、解釈された存在となる。
 しかし、その個人的心情や解釈が、撮る人と観る人で完全に一致することはない。文章が読者の手に届いたとき、それがもはや著者の手を離れ、その解釈が読者に委ねられるように。
 かといって、撮る人と観る人の間でまったく何もかも通じないかというと、そういうこともない。大抵の場合は、共感する部分がある。そもそも写真を撮って人に見せるという行為は、そういう共感を求める行為である。

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