2011年6月27日月曜日

『夜想曲集』(カズオ・イシグロ著)を読みました

撮る人
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 カズオ・イシグロの初短篇集『夜想曲集』を読みました。

 読むにあたり「夜想曲」という言葉の意味を知らなかったのでWikipediaで調べてみますと、「性格的小品(主にピアノ独奏曲)の一種」ということなのですが、「性格的小品」という言葉の意味がよくわからないのでやっぱりわかりません。ショパンの夜想曲集などはiPod Touchに入っているのですけどね。

 それはさておき。
 音楽を軸として、微妙なユーモアと男女の悲哀を散りばめた小説が並んでいます。
 どれも上手い小説なのですが、長編と違って腕の良い職人による小品といった感じがします。
 うまくいえませんが、長編のように、「全霊を込めた」という感じはありません。
 とはいえ、カズオ・イシグロの長編と比べれば、ということで、普通の小説家の短編に比べればどれも良い作品です。

夜想曲集
 
 

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