2016年1月21日木曜日

GitHub提供のオープンソース・エディタ「Atom」 の設定とお薦めパッケージなど その後

撮る人
Ricoh GR

 Markdown エディタは色々と試して変遷してきましたが、現在は 「Haroopad」(http://pad.haroopress.com/)と 「Atom」(https://atom.io/)を併用しています。Haroopad は 初期設定のままでショートカットが充実している良さがあるし、でも、Atom も左側にフォルダ内のファイルがずらりと並ぶのが便利なんですよね。パッケージも充実してきましたし。

 Github提供のエディタ「Atom」について前回取り上げて(「GitHub提供のオープンソース・エディタ「Atom」がMarkdownエディタとして素晴らしい!」)から、いろいろと現況にそぐわないことも多くなってきたことから、現在の設定などについて書いておきます。
 なお、OS は Windows、Atom のバージョンは 1.4.0 です。
 基本的には Markdown エディタとして使用していますが、HTML や普通のテキスト文書 などを書くときにも使用しています。

テーマの設定

 File -> Settings -> Themes を選んで、好みのテーマを設定。私は、UI Theme を “Atom Light”、Syntax Theme を “Solarized Light” に設定しています。 標準搭載のものののほか、ダウンロードしてインストールすることもできます。お好きなものをどうぞ。

フォントの設定

 エディタはやっぱり好みのフォントで使いたいもの。
 いろいろと意見がありましょうが、私は、エディタ部分は「Migu 1M」という等幅フォント、ツリービュー部分は「Meiryo UI」を、Markdownプレビューでは「メイリオ」を使用しています。
 「Migu 1M」というフォントは、(1)半濁点(ぱぴぷぺぽなどの右上の○)が大きく濁点と判別しやすい、(2)半角・全角とも0(ゼロ)にスラッシュが入っていてO(オー)と判別できる、(3)数字の1(イチ)・大文字のI(アイ)・小文字のl(エル)が判別しやすい、などの特徴がある使いやすいフォントです。「Miguフォント : M+とIPAの合成フォント」からダウンロードできます。

エディタのフォント

 File -> Settings -> Settings を選んで、”Editor Settings” の “Font Family” 欄に好みのフォントを設定します。フォント名を「”」で囲むこと。

ツリービューのフォント

 File -> Settings -> Themes を選び、2行目にある”your stylesheet”をクリックすると”styles.less” が開くので、

.tree-view {
  font-family: "Meiryo UI";
  font-size: 10pt;
}

のように追記します。

Markdown-Previewのフォント

 File -> Settings -> Themes を選び、2行目にある”your stylesheet”をクリックすると”styles.less” が開くので、

.markdown-preview {
  font-family: "Meiryo";
}

のように追記します。

Markdown-Preview の設定

 初期設定では標準の Markdown の仕様通りに半角スペース2つで改行表示されます。これだと使いづらいので、エディタでの改行がそのまま改行表示されるように設定します。
 File -> Settings -> Packages を選び、markdown-preview の Settings をクリックして、”Break On Single Newline”をチェックします。

パッケージ

 私が入れているパッケージの一覧です。
 「お薦め」欄に「※」があるものは Markdown エディタとして使う際にお薦めのものです。

パッケージ名 概要 お薦め
atom-html-preview HTMLのプレビュー表示。
autocomplete-paths プロジェクト内のファイルパスの補完。
color-picker カラーピッカーを表示。
file-icons ツリービューやタブにファイル種別をアイコン表示。
hightlight-column カーソル位置を縦軸にハイライト表示。ラインでの表示も可。
hightlight-line カーソル行をハイライト。アンダーライン表示も可。
hightlight-selected 選択した文字列と同じ文字列をハイライト表示。
jumpy カーソル位置のジャンプをアシスト。Pane をまたいでジャンプできるのが便利。日本語IMEには反応しないのが残念。
markdown-pdf Markdown文書をPDF化。
markdown-scroll-sync エディタ部分をスクロールさせると Markdown のプレビュー表示のスクロールが同期する。ただし、逆は同期しない。
markdown-toc マークダウン文書に目次を作成する。日本語のヘッダだとうまく機能しないのが残念。
markdown-writer Markdown 文書を書くときの便利ツール。
maximize-panes ショートカットで現在作業している Pane を最大化。
minimap 文書の全体像を縮小表示。長い文書を書くときには便利なので入れているが、普段は Disable 。以下、minimap 関係は同様の扱い。
minimap-autohide minimap の表示・非表示を自動で切り替える。
minimap-bookmarks minimap に Bookmark した行をハイライト表示。
minimap-highlight-selected highlight-selected のハイライト表示を minimap にも表示。
open-recent 最近使用したファイルやフォルダを表示。
pigments 色コードを認識して背景をその色にするほか、色に関する多くの機能を付加する。
project-manager 複数プロジェクトを管理するのに便利なパッケージ。
show-ideographic-space 全角スペースを可視化。
sort-lines 選択した範囲を ASCII 順に並び替え。
sync-settings Atomの設定、インストールするパッケージ、各パッケージの設定、キーマップ、スニペットのほか、任意の設定ファイルも共有。使い方は「Atom の設定を sync-settings を用いて共有する方法 - 情報系大学院生のWebメモ」が詳しいです。
wrap-style 行頭に全角スペースがある日本語を正しく折り返すには必須。

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