Atomをアウトライナーに変身させるパッケージ(拡張機能)「FoldingText for Atom」を発見しました。
パーケージでの機能実現なのであまり期待せずに試してみたのですが、予想に反して使いやすいアウトライナーに仕上がっているので、今後への期待も含めてご紹介します。
FoldingText for Atom の特徴
アウトライナーとしての特徴
- 1ペイン形式
- 見出しと本文の区別なし
- ホイスト(フォーカス)機能あり
- アウトライン表示(階層表示)の機能あり
- アウトラインを折りたたむ機能あり
- アウトラインを入れ替える機能あり
各項目の意味については『私的「真のアウトライナー」』が分かりやすいですのでご参考に。
その他の特徴
- テキスト装飾がある(ボールド、イタリック、下線)。
- リンクの挿入ができる。
- 各項目に”Tags”(タグ)を設定できる。
- 各項目に”Statuses”(状態)を設定できる( “todo”、”waiting”、”active”、”complete”のいずれか一つ)
- 各項目に”Priorities”(優先度)を設定できる(1~7)
- キーボードだけで操作できる。
- “folding-markdown”というパッケージを併用すると、Markdown形式での書き出しなどができる(ただしパッケージ自体が開発途上)。
残念なところ
- ホイストしたときにどの階層にいるのか分からなくなる。
- “folding-markdown”でMarkdown形式での出力の際、改行が多くて使いづらい。
- アウトラインモードとテキストモードを使い分ける必要がある。
インストール
通常のAtom用パッケージのインストールと同じ。
パッケージ名は”foldingtext-for-atom”。
使い方
使い方は「Introduction | FoldingText for Atom User’s Guide」に記載されていますが、少々分かりづらかったので備忘録代わりに書いておきます。
Windows版での記載です。
前提として知っておきたいこと
- アウトラインモード(Outline Mode)とテキストモード(Text Mode)があり、それぞれのモードによりできることが異なる。
- ファイルはFTMLという独自形式(htmlのサブセットとのこと)。保存する際は「.ftml」という拡張子で保存すること。
- 最初は Packages -> FoldingText -> New Outline で開始。
アウトラインモード(Outiline Mode)
- アウトライナーとしての操作をするためのモード。
- 選択した項目がすべてハイライトされた状態で表示される。
- テキストモードからは[Esc]キーでアウトラインモードになる。
- タグ、StatusesやPrioritiesはアウトラインモードで設定(一部はテキストモードでも設定できる)。
テキストモード(Text Mode)
- アウトラインの各項目を編集するためのモード。
- カーソルが表示される。
- アウトラインモードからテキストモードに入るには次の方法がある。
- [i]または[a]キーを押す
- 左または右のカーソルキーを押す。
- リターンキーを押して新しい項目を作る。
- 編集したい項目をクリックする。
階層の移動
- [tab]で1階層深くする。
- [Shift]+[tab]で1階層浅くする。
項目の上下移動
- [Ctrl]+[Up]または[Ctrl]+[Down]で項目の上下移動。
折りたたみ・拡張(トグル動作)
- [Ctrl]+[.](いずれのモードでも動作)。
- アウトラインモードで[.]。
- 各項目の左端の▶をクリック。
ホイスト(フォーカシング)
- [Ctrl]+[Alt]+[Down] → フォーカスイン
- [Ctrl]+[Alt]+[Up] → フォーカスアウト
テキスト装飾とリンクの挿入
- 項目の一部を装飾したい場合はテキストモードで設定。アウトラインモードでは項目全体が装飾される。
- [Ctrl]+[B] ボールド(Bold)
- [Ctrl]+[I] イタリック(Italic)
- [Ctrl]+[U] 下線(Underline)
- [Ctrl]+[Shift]+[K] リンク挿入・編集。
- [Ctrl]+[C] テキスト装飾等の解除(Clean)
Tags(タグ)の設定
- アウトラインモードで[t]キーで設定。
Statues(状態)の設定
- アウトラインモードで設定。
- “todo”、”waiting”、”active”、”complete”のいずれか一つを設定できる。
- [S][T](キーを連続で押す) → todo
- [S][W] → waiting
- [S][A] → active
- [S][C] または [Space](テキストモードでも [Ctrl]+[Space] で設定可能)→ complete(打ち消し線も表示される)
Priorities(優先度)の設定
- アウトラインモードで設定。
- 1~7まで設定できる。
- [1]~[7] → 1~7
- [0] → 解除
フィルタリング
- ステータスバーにある検索窓でフィルタリングできる。詳しいことは「Appendix A: Search Syntax | FoldingText for Atom User’s Guide」を参照。
4 件のコメント:
最近インストールしたのですが、ステータスやタグ付けが出来ません。解決策ご存知でしょうか?
私もできません・・・
僕もできないんですが、、、 どうすればよいでしょうか。。
僕もインストールしたのですが、エラーが出てきました。
ソースコード見ると最終編集が3,4年前で、一番最後に編集されたREADME.mdにこうありました。
NOTICE This project is no longer active. Instead much of this work is beging applied to my app TaskPaper for OS X. If Atom changes such that this project breaks in a major way, I expect that I'll fix it and make a new release. But generally I won't be working on this code.
どうやら、商用に移行して、このパッケージは基本的に更新しないみたいですねー
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