2009年7月2日木曜日

『親指のうずき』 アガサ・クリスティー

駆け抜ける
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 『親指のうずき』を読了。久しぶりのクリスティー文庫。
 トミー&タペンスもの。このシリーズは数は少ないが(長編4冊、短編1冊)、書かれた時期は長期に渡っており、クリスティーの年齢に従って主人公も年をとり(最初は20代、最後は70代)、書き方も変化している。『親指のうずき』は3冊目の長篇であり、主人公の年齢は中年から老年にさしかかっている。
 内容的には、前2作同様サスペンスであるが、導入部分はミステリー色も濃い。また、女性作家らしく、女性の心理の描き方が見事。
 翻訳も良い。


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