Atomは2014年にGithubから公開されたオープンソースのエディタです。
GoogleのブラウザChromeのフォーク元であるChromiumをベースに造られたソフトウェアで、Windows、Mac、Linux版があります。
ダウンロードは「https://atom.io/」からできます。
AtomのMarkdownエディタとして優れているところ
Marddownのプレビューが標準装備
AtomはGithub製ということで、GFM(GitHub Flavored Markdown)というGithub用の拡張Markdownを標準でサポートしています。
初めからmarkdown-previewというPackageが入っており、リアルタイムでのプレビューが可能です。Markdown文書を編集中に「Ctrl + Shift + M」で右側にプレビューが表示されます。
編集はリアルタイムに反映されますが、残念ながらスクロールは連動しません。
HTMLへの変換は、markdown-previewのプレビュー画面上で右クリックするとメニューが現れるのでそこから行います。「Ctrl + Shift + P」のコマンドから選択することもできます。
便利なファイルブラウザ
左側でツリービューがファイルブラウザのように使えます。
リネームもファイルの削除も簡単です。
数多くの拡張機能
Packageと呼ばれる拡張機能を入れることで、ユーザーが機能を追加することができます。というか標準で装備されている機能もPackageで実現されています。
Markdownエディタとしての環境を整える
以下、私の設定について書いてみます。
私の場合、AtomをWindows環境でMarkdownエディタとして使用していますので、それを前提に読んでください。
エディタ上の改行を改行扱いにする
標準設定ですとMarkdownの仕様のとおり半角スペース2つが改行となります。これだと使いづらいので、markdown-previewの設定で、エディタ上の改行がプレビューでも改行として表示されるように設定します。
メニューバーの"File"から”settings”を選択し(ショートカットキーは「Ctrl + ,」)、設定画面を開きます。
"Packages”で"markdown-preview"の"Settings"を開き、"settings"の"Break On Single Newline"をチェックします。
フォントの設定
初期設定ですと、エディタ部分、Markdownのプレビューともいわゆる中国語フォントで表示されますので、好みのフォントに設定します。
私は、エディタでは"Migu 1M"という等幅フォント、Markdownプレビューでは"メイリオ"を使用しています。
"Migu 1M"というフォントは、(1)半濁点(ぱぴぷぺぽなどの右上の○)が大きく濁点と判別しやすい、(2)半角・全角とも0(ゼロ)にスラッシュが入っていてO(オー)と判別できる、(3)数字の1(イチ)・大文字のI(アイ)・小文字のl(エル)が判別しやすい、などの特徴がある使いやすいフォントです。
「Miguフォント : M+とIPAの合成フォント」からダウンロードできます。
エディタ部分のフォントの設定
メニューバーの"File"から”settings”を選択し(ショートカットキーは「Ctrl + ,」)、設定画面を開きます。
設定画面の”Editor Settings”の"Font Family"のテキストボックスに「"Migu 1M"」と入力します(フォント名はダブルクォーテーションで囲んで入力)。
markdown-previewのフォントの設定
これは設定画面がないので、markdown-preview のPackage内のlessを直接書き換えます。
まず設定画面から、"Packages”で"markdown-preview"の"Settings"を開き、"View Code"をクリックします。
PackageのフォルダがAtomで開くので、stylesheets -> markdown-preview.less を開きます。
3行目に"font-family"があるので、フォント名を記入する部分の先頭にメイリオを追加します(「Meiryo, 」と記入)。
保存してAtomを再起動すれば反映されます。
お薦めPackages
先程も書きましたが、Packageはいわゆる拡張機能、プラグインです。
ユーザーの方々がいろいろと作られています。
私が入れているのは次のPackageです。
atom-color-highlight
入力した色名やカラーコードの色でハイライト表示する。
atom-html-preview
HTMLのプレビュー。ショートカットキーは「Ctrl + P」。
autocomplete-paths
オートコンプリートにパスやファイル名を表示。
autocomplete-plus
タイプ中にオートコンプリート候補を自動表示する。
autocomplete-snippets
オートコンプリートにスニペットを表示。
color-picker
カラーピッカーを追加する。
file-icons
拡張子に応じたファイルアイコンを表示する。
highlight-column
カーソル位置の縦列をハイライト表示する。
highlight-selected
ファイル内の選択した言葉をハイライト表示する。
japanese-wrap
日本語の折り返しを正しく機能をさせる。
markdown-pdf
マークダウン文書をPDFに変換。細かい設定はできないが、簡易的に変換するには便利。PNGやJPEGにも変換できる。
markdown-toc
マークダウン文書に目次を作成する。日本語のヘッダだとうまく機能しないのが残念。
minimap
ミニマップを表示する。長文を作成する場合は便利。
open-recent
最近使用したフォルダやファイルを表示する。ちなみにrecent-filesというPackageもありますが現在は開発が停止され動作しないので注意。
sort-lines
選択部分をAscii順でソートする。
3 件のコメント:
参考になりました!ありがとうございます。
これを使うとプレビューと連動しました。
さほど試してませんが(汗
markdown-scroll-sync
ttps://atom.io/packages/markdown-scroll-sync
情報ありがとうございます。
早速試してみますね。
コメントを投稿