牛刀が欲しくて色々と調べていたのですが、悩んだ末に、貝印の包丁関孫六 15000ST 牛刀 210mmを購入しました。
鋼は手入れが大変なので鋼ではなくステンレス製のもので、でも切れ味もそれなりに良いもの、できればコストパフォーマンスがいいな、と探しているうちに見つけたものです。
この包丁は、刃の部分は武生特殊鋼材のコバルトスペシャルというものを使っています。刃物用のステンレスというと銀三とかV金10号とかが有名ですが、コバルトスペシャルはV金10号よりさらにグレードの高いものになるようです。實光刃物さんの解説では、コバルトスペシャルは「ステンレス鋼系の中で一番サビにくくメンテナンスがしやすいです。また、切れ味の持続性も優れています。」となっています。かなりお高い鋼材のようですが、この包丁は峰の部分と刃の部分で異なる鋼材を使い、刃の方にだけコバルトスペシャルを使うことで価格を抑えているようです。仕事で使って毎日研ぐような人でしたら刃の部分を研ぎきっちゃいそうですが、私のような一般人でしたら、そんなことはないでしょう。
ちなみに、峰と刃の接合はコンポジット接合(ロウ付けらしいです)という高度な技術で接合されているそうです。
謎なのは、このコバルトスペシャルの部分が鏡面仕上げになっていること。刃先だけ研ぎ続けるわけにはいかないので、いずれ側面も研ぐことになると思うのですが、鏡面になっていると気が引けそうですよね。
実際に使ってみると、ハンドル部分が実にしっくりと手に馴染みます。大切に、でもガシガシと使っていきたいと思います。
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