2010年3月2日火曜日

久しぶりにドクター・ヤンセンのインクを使ってみた

お内裏さま
お内裏さま posted by (C)nonkuri EOS Kiss X2 + SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

 このところ万年筆はペリカンのM800しか使っていなかったのだが、久しぶりにラミーのサファリを引っ張り出してみた。というのも、メモをとるとき、自分で考えたことと引用とで色を分けた方が後で読み直しやすいかもしれない、と思ったからである。
 M800の方にはパイロットの色彩雫シリーズの孔雀(青緑色)を入れているので、こちらは赤系を入れようと思って、在庫のインクを物色。サファリは基本的にはカートリッジ式だが、コンバーターも使えるので、好きな色のインクを入れることができる。少々迷ったが、万年筆に嵌り始めた頃に購入し、その後、ほとんど使っていなかったドクター・ヤンセンのインク「カール・マルクス」を選択してみた。このインクは他ではあまり見かけない色で、赤というよりも濃いピンクというべき色。

 当時は多くのインクを試すことが好きで、ヤンセンのインクは「チャールズ・ディケンズ」(緑の入った濃いグレー)、「レオナルド・ダ・ヴィンチ(赤みの強い茶色)」、「ベートーヴェン(茶色)」、「カール・マルクス」とたてつづけに購入した。そこで、ふと冷静になり、これ以上インクを手に入れても使い切れないことに気付いたのは懐かしい思い出である。
 ドクター・ヤンセンのインクは、ドイツ在住のヤンセン氏がすべて手作りで1人で製造しているらしい。レシピもヤンセン氏しか知らないとのことなので、もしかすると彼が亡くなったらおしまいかもしれない。先ほど述べたような歴史上の人物の名前をつけたテーマインクのほかに、本物のワインを凝縮して作るワインインク、香りのインクなどもある。イタリア製のインク瓶も美しく、書斎の机の上や飾り棚においても見映えがよい(書斎どころか机も持っていないが)。もし、万年筆に凝りはじめた人がいたら、真っ先にお薦めしたいインクだ。

ヤンセン・ハンドメイド・インクTheme INK テーマインク【万年筆用ボトルインク】
ヤンセン・ハンドメイド・インクWINE-INK-CARTE ワイン・インク・カルテ
【万年筆用ボトルインク】

ヤンセン・ハンドメイド・インク「香りのインク」【万年筆用ボトルインク】

2 件のコメント:

shin さんのコメント...

最近セーラーの海松藍が気に入ったんですが製造中止のため似た色を探しています。ヤンセンのディケンズでググッていて辿り着きました(笑)。なんとのんくりさんもお使いだったとは!

のんくり さんのコメント...

最近はほとんど使っていないのですが、インクを使い分けるのが楽しかった時代に買いました。久しぶりに使おうかなぁ。